「糸魚川」の「ヒスイ峡」

 8月の、アブが飛び回っている時期に「姫川」流域の「ヒスイ峡」へ行ってきました。「ヒスイ峡」は文字通り「ヒスイ」がよくでる峡谷で、「日本」国内のみならず世界的にみても非常に貴重なジオサイト(地質学的観光地)です。


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 「糸魚川」の「ヒスイ峡」は、「姫川」から分岐する「小滝川」沿い(「小滝駅」から5kmほど上流)にあります。峡谷の左岸には「明星山」(1188m)がそびええ立ち、谷底から写真で見える頂上までの落差は440m(「東京スカイツリー」の特別展望台に相当)もあります。断崖絶壁は主に石灰岩から構成され、年代は石炭紀~ペルム紀(3億3千万~2億6千万年前)です。もとはサンゴ礁だったって。

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 「ヒスイ峡」を上流側から撮影。左側が「明星山」です。谷底にごろごろ転がっている巨石の一部がヒスイです。「ヒスイ峡」は国の特別天然記念物に指定されているため、露頭や巨石のヒスイを砕いて持ち帰るのは禁止されています。地質用ハンマーなどでヒスイをたたき割って「ヒスイゲットDAZE!」などとおもちかえりぃすれば翌日から有名人になれますよ。

 この時期(8月半ば)はアブの最盛期で歩いているだけで数十匹、時に100匹以上のアブが自分の周りを飛び交います。長そで長ズボンで行くのが無難でしょう。気軽に夏私服で行くと悲惨ですよ。「ヒスイ峡」と聞けば美しいヒスイがみられる優雅な峡谷と考えてしまいますが、「ヒスイ」を除けばアブにたかられるふつーの沢ですからね。

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 細かい説明がめんどいので掲示板の写真をうpしました。
 地質学の点から簡単に説明すると、ヒスイは必ず造山帯(プレートの衝突で地盤が盛り上がる場所、「ヒマラヤ山脈」とか)で創られます。また、必ず蛇紋岩とともに産出します。蛇紋岩は地殻の下のマントルに多く含まれるかんらん岩が水を含んで変質したもので、プレート境界付近で起こる、プレート同士の押し合いとかで岩石である。ヒスイは蛇紋岩とともに地下のとてつもなく深いところで出来る?らしいので、地上ではめったに見られない貴重な石なのです。主に地上には、プレートの押し合いによる地殻変動に便乗して出てきます。何故ヒスイができるのか?はよく分かっておらず、未だに研究途上です。

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 「ヒスイ峡」とその周辺の地質図です3億数千万~数千万年前と、様々な時代の岩石が集まっています。相変わらず「日本」の地質体ってやつはひねくれてますね。地質図からも、ヒスイの近くに蛇紋岩があるのがわかります。しかし、こんなところにも「手取層群」がでているのが気になります。「手取層群」は白亜紀の恐竜や植物の化石を多産するお宝地層で、「富山」の山奥の「手取層群」からは「アンキロサウルス」の足跡化石もでています。

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 黄色矢印で指しているのがヒスイらしいです。外見じゃよくわからないのでハンマーで新鮮面を出したくなりますね。まあ、そんなんが許可されたらヒスイ峡が跡形もなくなりそうです。

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 ヒスイの巨石です。言葉で説明するのは難しいので、実際見てみるのが一番です。近くで見たら「あっ、なんかヒスイっぽい」と感じれるかも。

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 「ヒスイ峡」ではヒスイばかりでなくさまざまな岩石がみられます。
 右下の白いほうがヒスイ?、左上の濃緑色のほうが蛇紋岩です。両者の境界が異様にせん断変形している(よーするに断層境界)ようですが、偉いおじ様方にそれをいうと面倒なので、この話はブログ内のみでwww

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 蛇紋岩の拡大です。特徴の一つの“ぬめり”が見えます。蛇のようにぬめった光沢によって、蛇紋岩と命名されました。

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 赤色と緑色の石がごちゃ混ぜです。「四万十帯」の岩石に当てはめればどちらも凝灰岩、もしくは緑のほうは緑色岩・赤いほうは珪質泥岩のように見えますが、実際はどうなんでしょうねえ?地質図をみると近くに玄武岩があるので案外そうかも。

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 これは層状チャートでしょうか?とにかくこの辺は海の底でできたと思われる岩石が豊富です。

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 なんだか、安山岩(←理科の授業で習いましたね)らしき石の破片が別の石のなかに含まれています・

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 層がちりめんじわやレンズのように引きちぎられている石もありました。これは、この石が非常に強い力で変形した証拠で、プレート衝突の痕跡ともいえます。この石もあまりその方面のおじ様方に報告すると面倒な石なんですねえ。
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「静岡鉄道静岡清水線」、15年ぶりの急行復活!!

 今年の10月1日に、「静岡鉄道静岡清水線」のダイヤが改正されて15年ぶりに急行が復活しました。かつて「静岡鉄道静岡清水線」では、朝夕のラッシュ時に3~4本に1本の割合で急行が運転されていましたが、平成8年(1996年)3月1日のダイヤ改正で廃止になりました。以来、全てが普通列車の日が15年6カ月にわたり続きました。


静岡鉄道ダイヤ
 今回のダイヤ改正で設定された急行の停車パターン図です。参考としてかつての急行の停車パターンも載せました。停車パターンは「新静岡」発「新清水」行き(急行)と「新清水」発「新静岡」行き(通勤急行)で若干異なっています。「音羽町」の代わりに「日吉町」に急行が止まるようになりました。各駅の利用者数の変化によるものでしょうか?
 かつての急行とも全体的に比較してみると、停車駅の大半は共通します。とくに「草薙」~「桜橋」間の各駅停車はすべて一致します。急行は乗降客の多い駅に停めるよう設定したので、停車パターンが異なるようになったのでしょう。また、「新静岡」寄りの駅の多くを通過するのは利用客数以外にも、それらの駅間距離が短いという理由が考えられます。

所要時間は普通とくらべて5~6分短縮されています。普通の所要時間は細かく見れば21~22分と若干の幅があります。急行運転時は22分、それ以外では21分です。また、「県総合運動場」で普通との緩急接続を果たします。「県総合運動場」は待避線を所有する2面4線の駅で、追い越し・待避が可能であります。今回のダイヤでは追い越し・待避は無く、待避線を緩急接続に利用する形です。ちなみに、このダイヤ改正4日後の10月5には「新静岡」のターミナルビルである「新静岡センター」が「新静岡セノパ」としてリニューアルオープンしました。それに合わせた改正ともいえます。




 早速ニコニコ動画に急行の前方風景がうpされていました。自分が平日の朝走るこの列車に乗れる機会は非常に少ない(物理的かつ生活習慣的に)ので、こういう動画はとてもうれしいです。

 余談ですが、「入江岡駅」(急行は通過しますが)周辺は、漫画・アニメ「ちびまる子ちゃん」のモデル舞台です。アニメでは、「入江岡」~「桜橋」間の越線橋(上の動画の17:20~18:40あたり?下の動画の3:00~3:30あたり?)上の風景がよく登場しますよ(たとえば、「藤木」がクラスメイトの「笹山」さんに、自分ではオシャレなつもりの服装を「それ、変じゃない?」と突っ込まれて卒倒した場面とか)。

「白馬ジャンプ競技場」

 休日、なんか天気がよかったので「蓮華温泉」に続いて「白馬村」にある「白馬ジャンプ競技場」にも行ってきました。ここは、13年(も)前に「長野オリンピック」のジャンプの競技場として使われ、男子日本団体が優勝し、「原田選手」が号泣したあの場所です。

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 正面の山は「八方尾根スキー場」で、スキー滑降の会場でした。中央に見える木の少し左側に棒みたいに見えるのが、「白馬ジャンプ台」です。

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 ジャンプ台正面です。当時のあの光景が今でも脳裏に浮かびあがります。そして、すごく大きいです。

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 寸法はこんな感じです。こういうのを写真に撮っておくと、説明文を書く手間が省け数値を正確に記事に乗せられて便利です。

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 最大傾斜はなんと37.5°。めちゃくちゃ急です(普通のスキー場でも20°いったら中~上級コースで相当急なのに)。もはや富士山山頂付近の斜面です。よく考えたら、土砂山の安息角とほぼ同じではないですか、どーでもいいですが。

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 よくみたら、ジャンプ台自体が遊園地のウォーターシュートみたいに巨大な橋になっています。橋脚やら鉄骨が高くそびえています。特にラージヒルのてっぺんは下のほうの橋脚からひさしのように出っ張っていますよ。ほぼ山腹に沿ってつくられた「大倉山ジャンプ台(「札幌オリンピック」のジャンプの会場)」と対照的です。

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 選手たちは、リフトを降りたら正面のタワーを上って連絡橋を渡り、ジャンプ台へ向かいます。カリオストロのあれみたいですね。

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 タワー内の階段はこんな感じ。もはや非常階段です。

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 連絡橋から下を見下ろすとこんな感じです。

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写真(上)がノーマルヒル、写真(下)がラージヒルのてっぺんです。ラージヒルのてっぺんと一番下の落差は138m!!とんでもない角度と高さですね。

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 タワー内からノーマルヒルの台を撮影。ここからみると、ジャンプ台の構造がすげえとよくわかりますね。よくこんな巨大な“橋”をつくったものです。橋脚の高さ、50m以上はあるんじゃないでしょうか?

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 懐かしのあのポスターたちも色々貼られていました。

「蓮華温泉」

 せっかくの休日に、ちょっと「蓮華温泉」に寄ってきました。「蓮華温泉」は「糸魚川」の山奥標高1475m(「黒部ダムとおんなじくらいの標高)に位置し、夏の短い間だけただ一つのロッジによって営まれている秘湯中の秘湯です。戦国時代に「上杉謙信」が周辺の銀山開発の際に発見したとされ、400年近くにわたって湯治所として利用されてきました。ロッジ内の内風呂のほかに、露天風呂が4か所(今はある事情で3か所)あります。各露天風呂には建物はなく、大自然の中裸一貫で入浴を楽しめる場でもあります(夜も懐中電灯を片手にいけるそうです)。

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 「蓮華温泉」を運営しているロッジです。旅館というより山小屋で、他に建物はありません。

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 源泉のところへ戻る途中、露天風呂の一つがありました。登り道のちょうど脇にあるので、とても人目につきます。

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 10数分ほどあるくと、源泉につきます。「立山」の「室堂平」の地獄谷のように、そこらじゅうから硫化ガスと源泉がわき出ています。そして立ち入り禁止の札もしっかりありました。立ち入り禁止の場所でなくても、しばらく突っ立っていたらラリりそうです。また、周辺に露天風呂があるため、写真撮影するにあたり、人の位置や撮影位置、写真のアングルにとても気を使う場でした。

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 地面から源泉がわき出ています。源泉の温度は62度でPHは2.6と、強酸性です。もちろん魚はいません。主に鉄Ⅱイオン、硫酸イオン、硫化水素イオンが含まれています。一瞬さわれる程度の熱さですが、あまりやらないほうがいいです。試しに舐めてみましたが「酸っぱさ5割・硫黄の味4割・錆びた鉄の味1割」という感覚でした。PHが低いため、硫黄の味よりも酸っぱさのほうが卓越していました。とても飲用には向かない、舐めるだけで精一杯の濃さでした(これ飲んだら、どうなるんだろう?)。

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 硫化ガスの発生している場所は土がもろくスカスカです。枝でつっつけば簡単に穴が掘れます。念のためいっときますが、立ち入り禁止場所ではないですよ♪

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 周辺の景色は山山山です。他に人工物はほとんど見受けられません。これぞ秘境です。向かいの「雪蔵岳」では、「日本」で初めて氷河地形が確認されたといわれています。←「立山」の氷河地形よりも発見が早かったということ!?
 僕が眺めたときは雲のせいで、その地形を見れませんでした(泣)
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