地震予知の難しさをお皿や天気予報で説明してみる

 『「何日の何時何分にどこどこでどれくらいの地震が起きるか?各地域の震度、予想される津波の高さはどれくらいか?」を正確に予測出来たらどんなによいか』、と日本人のだれもが思っているでしょう。地球上で起きる地震の1割を担わされている、地震超大国の「日本」では昔から地震予知実現を目指した研究がおこなわれてきていますが、未だに成功していません。そこで、この地震の予知がどれだけ難しいのかを、グダグダつづっていきます。

地震を予知するのは、高いところから落としたお皿がどのように割れるのかを予想するくらい難しいのです
 地震の源であるプレートの運動がお皿を落とした時の衝撃と考えます。お皿を高いところから落とせば(プレートが動けば)当然割れます(地震が起きる)。これは誰の目にも明らかですが、どのように割れるか(いつどこでどれくらいの大きさの地震が起きるか)は、完璧に予想できません。

お皿の落とし方(プレートの運動の特性)による割れ方のパターンはある程度研究されています(この地域では○年周期で大地震がおきる説)。しかし、どのように割れるかまでは正しく導き出せません。

昔落として割ったお皿(過去の地震)には、修復をしても当然ひび割れの痕は残ります(活断層)。再びお皿を落とせば(地震が起きれば)、ひび割れの痕(活断層)に沿って衝撃がモロに伝わり(そこで地震が起きやすい・震度が大きくなりやすい)それに沿って割れる可能性は高いです(活断層のある場所=地震が起きやすい説の根拠)。しかし、常にひび割れの痕(活断層)に沿ってお皿が割れるとは限りません。

昔落として割ったお皿(過去の地震)は、全てのひび割れを直したつもり(観測網で活断層を探したつもり)でも、気がつかない細かいひび割れや、衝撃で目に見えない弱くなっている部分(未知の活断層)があり、そこに沿って割れる可能性もあります。




天気予報に例えると
 今の地震の研究、予知力は、例えば「30年以内に「東海地方」で大地震が起きる確率は85%で規模はM8.0~8.5である」と表現されます。これを天気予報に例えると、
「3日以内に「東京」で雨が降り、その降水確率は70%である」となります。ようするに、「おおよその期間内におおよそこれくらいの規模の地震がこれくらいの確率で起きると予想される」と言っているのです。そしてそれは外れることがあります。「東北」の太平洋側では狭い地域で数十年~百数十年に1回M7~8級の地震が○%の確率で起きると言われていましたが、広大な地域でM9.0の超巨大地震が起きました。天気予報で普段の雨の確率を予想しておいたら超大型で猛烈な台風が不意打ちで襲ってきたようなものです。
 
 完全な地震予知は天気予報に例えると、「3日後の9:35に「東京駅」で1時間辺りの降水量が9mmの雨が降る」、となります。ここまで正確に予想することは至難の業でしょう。ましてや人の目で直接見ることのできない地下は探査機械や限定的な地質調査で大まかな情報しか入りません。断片的な情報で地震の起きやすい断層の特定したり、プレートにかかる圧力からどこの部分で地震が起きるか(プレートがずれたり断層が出来たりすること)を予想することはとんでもなく難しいのです。
 
長年の地震経歴の研究や緻密な観測網を敷いても、今のところは「東海地方では30年以内にマグニチュード8クラスの地震が起きる確率が○○%」などと表現するのがやっとです。地震の前兆現象を上手く見つけられて数日以内に起きるんじゃね?と予想出来たらいい方です。地震の起こる時間と場所、規模までを細かく特定するのはまだまだずっと先の話でしょう。

地震予知のあり方
 現に、「地震予知は不可能だから、地震対策に研究主観を移すべき」という意見もあります。また、今以上に予知技術が発達しても世間がそれをすぐに受け入れるでしょうか?「数日以内に○%の確率で起こる」と予想して、何も起きなかったら地震への備えで生じた経済的打撃や日常生活の乱れを「仕方ないね」で済ますでしょうか?まして、逆に起きる確率が低い(10%とか)と予想して大地震が起きて甚大な被害が出たら…実際にイタリアの地震学者が予想を外して有罪判決を受けましたからね。天気予報みたいに日常で頻繁に起こる気象災害と違って大地震は一生に何回も経験しないものなので、いざ予想がされるとどちらに転んでも人々の衝撃は大きいでしょう。

 地震予知は実用可能かもしれないという希望もありつつ、それをどこまで求め、どう扱うかが非常に難しいものなのです。
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【動画】「北陸新幹線」建設史(「金沢」付近) 【前編】先に造られた線路

 久しぶりに自作動画をうpしました。ジャンルは「迷列車で行こうシリーズ」で、「北陸新幹線」の建設歴史を扱いました。「金沢」付近は20年近くも前に「北陸新幹線」の高架橋やトンネルがほかの区間に先駆けて建設されましたが、その歴史物語をこの動画で前編と後編に分けて解説します。前編は、「金沢」付近が先駆けて新幹線の線路の建設を行った理由を、新幹線の歴史を絡めて紹介します。どっちかといえば整備新幹線の歴史全体を扱っていますが、敢えていろいろなネタを入れました。


http://www.nicovideo.jp/watch/nm19598552

原作↓
『金沢付近にある北陸新幹線の路盤(高架橋やトンネル)について その1 何故ここだけ先に作られたのか?』


次回
「北陸新幹線」建設史(「金沢」付近) 【後編】くねくねルートの真実
(原作:『金沢付近にある北陸新幹線の路盤(高架橋やトンネル)について その2 政治とエゴに翻弄された路線』

迷要素満載の後編は、まだ製作中です(うpはいつになるのやらzzz)。

地下鉄の短絡線 その9 「大阪」 「四つ橋線」~「中央線」(建設中)

 現在、「大阪」の地下鉄「四つ橋線」「中央線」を結ぶ短絡線が建設されています。これは、両路線の乗り換え駅である「本町駅」付近に設けられるもので、全長は488mあり、平成25年10月に完成予定です。

短絡線9
 短絡線が建設されている場所は、赤枠で囲ってある部分で、「大阪」もろ中心街です。

地下鉄の短絡線
 短絡線(赤線)は、こんな感じで設置されます。
「四つ橋線」の「本町駅」から分岐し、左に90°曲がりながら「中央線」をオーバークロスして平行になりつつ下り、「中央線」と合流します。

ground_plan.jpg

http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/cmsfiles/contents/0000143/143672/ground_plan.jpgより
 こちらは、短絡線の施工平面図です。「四つ橋線」の「本町駅」のプラットホーム部から分岐するように見えますが、完成したらホームから分岐する様子は見られるのでしょうか?

建設目的
 専用の地下トンネルで地下鉄路線同士を結ぶ短絡線は国内に8個あり、そのうち3つが「大阪」の地下鉄です。短絡線建設の目的は、「四つ橋線」の「緑木検車場」へ他の路線の車両を回送するためです。短絡線で結ばれる「中央線」上には「森ノ宮検車場」があり、既存の短絡線を介して「谷町線」「千日前線」の車両もそこに回送されていました。しかし、「森ノ宮検車場」の老朽化により、検車場を「四つ橋線」の「緑木検車場」に統合することにしました。このため、「四つ橋線」「中央線」を結ぶ必要が生じたのです。


他の短絡線との関係

短絡線でつないだら
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/9c/Wide-Area_Map_of_Osaka_City_Subway.pngより
 上図は、「大阪市営地下鉄」の路線図に、短絡線とミニ短絡線を全て書きくわえたものです(黒線と赤丸で指してる部分)。
「四つ橋線」「中央線」を結ぶ短絡線が開通すれば、「御堂筋線」「四つ橋線」「千日前線」「谷町線」「中央線」の5線が地下短絡線を介して繋がります。つまり、この5路線が全て「四つ橋線」上の「緑木検車場」へ回送が可能になります。
 それと別に「鶴見緑地線」「今里筋線」も短絡線で繋がっています。こちらも車庫への回送目的で繋がっています。ちなみに「堺筋線」はどこの地下鉄とも地下短絡線で繋がっていません。「堺筋線」は「阪急」と繋がっているため、車両を短絡線を介して他の地下鉄の車庫へ回送する必要がないのです。

 そして、短絡線で繋がっている路線同士には列車の仕組みに関して以下の共通点があります。


第三軌条方式(路盤上の第三のレールから集電する方式)で走行
「御堂筋線」
「四つ橋線」
「千日前線」
「谷町線」
「中央線」

リニアモーターで走行
「長堀鶴見緑地線」
「今里筋線」

架空電車線方式(よーするに、電線から集電する方式)で走行
「堺筋線」



 つまりこの短絡線が開通すれば、「大阪」の地下鉄は同じ方式で走る路線同士が全て互いに繋がることになります。

参照↓
『地下鉄の短絡線 その1 札幌 東西線~東豊線』
『地下鉄の短絡線 その2 東京 千代田線~有楽町線』
『地下鉄の短絡線 その3 東京 南北線~有楽町線』
『地下鉄の短絡線 その4 東京 大江戸線~浅草線』
『地下鉄の短絡線 その5 名古屋 鶴舞線~桜通線』
『地下鉄の短絡線 その6 大阪 中央線~千日前線』
『地下鉄の短絡線 その7 大阪 中央線~谷町線』
『地下鉄の短絡線 その8 大阪 長堀鶴見緑地線~今里筋線』
『地下鉄のミニ短絡線 その1 東京 銀座線~丸ノ内線』
『地下鉄のミニ短絡線 その2 大阪 御堂筋線~四つ橋線』
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