各新幹線の延び具合

 今月の4日に「東北新幹線」の「八戸」~「新青森」間が開通し、「東北新幹線」全線開通が実現しました。新幹線の新たな開通は「九州新幹線」の「新八代」~「鹿児島中央」間の開通以来、6年ぶりの出来事です。今回は、全国の新幹線が、どのように延びていったか?これから延びて行きそうなのかを紹介します。

「東海道新幹線」(「東京」~「新大阪」間(515.4km))
昭和39年(1964年)10月1日: 「東京」~「新大阪」間   (515.4km)開通

 「東海道新幹線」は、全国の新幹線の中で唯一一発で全線開通した新幹線路線です。そして、一度に開通した路線距離も最も長いです。

「山陽新幹線」(「新大阪」~「博多」間(553.7km))
昭和47年(1972年)3月15日: 「新大阪」~「岡山」間   (160.9km)開通
昭和50年(1975年)3月10日: 「岡山」~「博多」間    (392.8km)開通

 「山陽新幹線」は「東海道新幹線」開通の次の年に路線構想がなされ、上述の通り開通しました。2段階にわけて開通した理由の一つに、「岡山」より西側はトンネルが多くて建設の手間と時間が大きかったことが挙げられます。

「東北新幹線」(「東京」~「新青森」間(674.9km))
昭和57年(1982年)6月23日:「大宮」~「盛岡」間    (465.2km)開通
昭和60年(1985年)3月14日:「上野」~「大宮」間    (27.7km)開通
平成 3年 (1991年)6月20日:「東京」~「上野」間    (3.6km)開通
平成14年(2002年)12月1日:「盛岡」~「八戸」間    (96.6km)開通
平成22年(2010年)12月4日:「八戸」~「新青森」間   (81.8km)開通


 今年の主役となった「東北新幹線」ですが、5段階に分けて部分開通していった、今のところ最もちょっとずつ開通していった新幹線路線です。最初の部分開通(「大宮」~「盛岡」間)で全線のうち69%が開通しましたが、全線が開通するまでそれから28年の時が流れました。
 これだけ時間がかかった原因を挙げます。

「上野」~「大宮」間
 かつてこの区間では新幹線の土地の用地買収と新幹線の運転に対して大規模な建設反対運動が繰り広げられました。それは、機動隊と衝突するくらい激しいもので、「東北新幹線」の中で最も“困難な工事”となりました。これにより工事が遅れ、地元民の新幹線に関する負担の対価として「埼京線」と「ニューシャトル」が造られました。

「上野」~「東京」間
 こちらは、地下トンネルの建設工事が難航して工事が遅れました。また、予算の関係で一気に「東京」まで延伸出来ない事情もありました。

参照 ↓
東北新幹線開通の真実 その1 大宮~東京の開通について


「盛岡」~「新青森」間
 この区間は予算不足により長年建設されませんでした。それまでの新幹線路線に莫大な予算をつぎ込んだことが原因の一つです。一時期は「盛岡」~「いわて沼宮内」間と「八戸」~「青森」間はミニ新幹線、「いわて沼宮内」~「八戸」間を普通の新幹線として造る、“つぎはぎ”としての開業も考えられていました。

「上越新幹線」(「新宿」~「新潟」間(約296km?))
昭和57年(1982年)11月15日:「大宮」~「新潟」間(269.5km)開通
いつか建設される?:        「新宿」~「大宮」間(約16km?)


 「上越新幹線」は「東京」までもはや全線開通していると思われがちですが、まだ未全線開通路線です。「上越新幹線」のターミナルは「新宿」で、そこまでのルートや地下トンネルのための地下空間も確保されています。将来「東京」~「大宮」間のダイヤが飽和状態になった時に建設の必要性が上がるかもしれませんが、お金の関係で実現がまだ難しそうです(「JR東日本」の采配による)。

参照 ↓
上越新幹線の本当の起点は新宿駅
上越新幹線と新宿駅」』



 また、当初は「東北新幹線」と同日に開通する予定でしたが、「中山トンネル」の異常出水事故により工事が遅れて、「東北新幹線」より約5カ月遅れて開通しました。

参照 ↓
上越新幹線には、異常出水により減速運転を強いられている区間がある



「九州新幹線」(「博多」~「鹿児島中央」間(256.8km))
平成16年(2004年)3月13日:「新八代」~「鹿児島中央」間(126.8km)開通
平成23年(2011年)3月12日:「博多」~「新八代」間    (130.0km)開通予定


 こちらの路線も予算不足によりつい近年まで全区間に新幹線を莫大な費用をかけてまで造るべきか?という議論がなされ、ようやく全線開通の時が近づいてきました。何故「新八代」~「鹿児島中央」間が独立して造られたのか?それには3つの理由がありますが、それについては下のURLの記事を参照してください。

参照 ↓
九州新幹線は何故、鹿児島側から開通したのか?



「北陸新幹線」(「高崎」~「新大阪」間(約590km?))
平成9年(1997年)10月1日:「高崎」~「長野」間  (117.4km)開通
平成26年度(2014年度)末: 「長野」~「金沢」間  (228.0km)開通予定
いつか建設が認可される?:  「金沢」~「敦賀」間  (120.7km)
いつかルートが決まる?:    「敦賀」~「新大阪」間(約120km?)


 こちらも予算の関係が大きく響いてやっと「金沢」までは正式に造られることになりました。「金沢」~「敦賀」間は建設認可を待っている状態で未着工ですが、ルートや駅は決まっています。それ以降、「新大阪」まではルートが決まっていません。「高崎」~「長野」がかなり早めに出来たのは、長野オリンピックの影響もあります。 

「北海道新幹線」(「新青森」~「札幌」間(360.2km))
昭和63年(1988年)3月13日:
「新中小国信号場」~「青函トンネル」~「木古内」間:(82.0km)「津軽海峡線」として開通
平成27年度(2015年度): 「新青森」~「新函館」間 (148.9km)開通予定
平成32年度(2020年度): 「新函館」~「札幌」間  (211.3km)開通するのかな?


 予算と政府方針がきっちりすれば、何とか「札幌」まで造られるかもしれない路線です。少なくとも「新函館」までは5年後の開通を目指して建設されています。ちなみに、「青函トンネル」は「北海道新幹線」として今から22年も前に既に完成していました。

参照 ↓
青函トンネル その1 新幹線の走行のために設計されたトンネル
青函トンネル その2 新幹線をつくるために長くされたトンネル



全国の新幹線2
 今までの記述を一つの図にすると、こうなります。図では、かつて、(もしくは現在・将来)ターミナルとなっていた(る・く)駅のみを載せています。
スポンサーサイト

この記事へのコメント

- ヒバリ - 2010年12月14日 07:27:37

10年後には鹿児島から北海道まで新幹線で行けるようになるのか。

自分は3月に博多→鹿児島中央まで全線開通する九州新幹線を利用してみたいかな。

- 太郎 - 2010年12月19日 17:53:01

>ヒバリさん
 理想では「札幌」~「東京」間が4時間、「東京」~「鹿児島中央」間(乗り換え時間を省く)が6時間、計10時間で行き来できるよね。それだけかかると飛行機が優勢だけど。

- ヒバリ - 2013年12月17日 07:49:25

結局(さくら)には乗ったけど、九州新幹線を利用したことはあれから3年近くたつのに1度もないですね。

3月11日に岡山⇔鹿児島の往復切符を買おうとして駅に行ったら
あの地震が発生して、九州には直接被害はなかったけどやめてしまったんですよね。

- 太郎 - 2013年12月22日 22:32:03

>ヒバリさん
 ちょうどその時だったのか。一度タイミングを逃すと、なかなか行きづらいところだよね。

トラックバック

URL :

プロフィール

太郎の部屋

Author:太郎の部屋
太郎の部屋にようこそ!

カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
部屋に来た人
地域別訪問者数

ジオターゲティング
月別アーカイブ
カテゴリー
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
バロメーター
ブログ内検索
リンク
RSSフィード
ブロとも申請フォーム