「明延鉱山」が復活する日は来るのか?

 3回にわたり紹介した「明延鉱山」ですが、閉山されたものの未だに採掘可能な鉱脈は地下に多く眠っています。今回は、これらの再採掘が行われるかを解説します。

「明延鉱山」の閉山
 「明延鉱山」の鉱脈は今まで掘られた地点よりも更に深部にわたり分布し、しかも鉱脈の幅は深部ほど幅が広くなっています。閉山当時の試算によれば、後最低5年は採掘が可能でした(閉山時の月生産量25500t×5年分)。もしそれより先に鉱脈が続いていれば、更に多くの採掘が出来ていたかもしれません(ひょっとして現在も?)。
 ところが、昭和60年(1985年)のプラザ合意後の急激な円高の影響で銅、亜鉛、スズの価格が暴落し、「明延鉱山」は大幅な赤字を計上するようになり、それが閉山への決定打となりました。まだ多くの鉱脈を残し、一度閉山した鉱山を再稼働させるのには莫大な手間がかかるということで多くの、特に現場の人々は閉山を惜しみました。しかし、経営悪化に太刀打ちするすべもなく昭和62年(1987年)3月に閉山されました。

復活の可能性は?
 多くの人に惜しまれつつ閉山された「明延鉱山」ですが、再稼働という僅かな希望は残しています。将来再稼働させられるよう、坑道内は水没させて崩落・荒廃を軽減させています。いざ再稼働するときは水抜きをすればいつでも復活はさせられるそうです(もちろん、設備の補修は相当面倒だが)。更に、鉱物種が非常に多い鉱山で、現地の噂では金が採掘されるかもしれないそうです。
 ただし、当時現役で採掘に従事していたガイドの話によると、今世紀中には再稼働されないらしいです。

 近年では「日本」近海に眠るレアメタル(希少金属)やレアアースなどの海洋開発や、廃棄物から金属を再生する都市鉱山技術が発達し、資源開発の目がそっちの方を向いています。

 さらに、山の奥深くに深い坑道を掘って採掘をするコストの高い「日本」の鉱山が、露天掘りによる大量採掘をするコストの低い外国鉱山に太刀打ちできないという、ほかの産業にもよくある事情にもさらされています。「日本」で現役バリバリの鉱山経営をしているのは、品位が普通の10倍以上もある「菱刈金山」だけということを考えても、よほど効率よく大量生産できる鉱山でないと今の「日本」国内ではこのての鉱山は採掘ができないのかもしれません。

 残念な話ですが、「明延鉱山」が再稼働するのは、これらの手段が尽きて゛非鉄金属を生産するには「明延鉱山」で採掘するしかない゛という自体になる時でしょう。それでもいつか復活する日を夢見て「明延鉱山」の歴史は坑道公開によってこれからも語り継がれるでしょう。
スポンサーサイト

この記事へのコメント

トラックバック

URL :

プロフィール

太郎の部屋

Author:太郎の部屋
太郎の部屋にようこそ!

カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
部屋に来た人
地域別訪問者数

ジオターゲティング
月別アーカイブ
カテゴリー
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
バロメーター
ブログ内検索
リンク
RSSフィード
ブロとも申請フォーム