「えちぜん鉄道」の「北陸新幹線」間借り その1 全体を俯瞰


 もはや過去のものとみなされた、ほかの鉄道路線の´堂々とした´新幹線路線間借りは、現在も続いています(ただし期間限定)。それは、「福井」の代表的な鉄道である「えちぜん鉄道」の「福井」~「福井口」間で、すでに基礎が完成している「北陸新幹線」の高架橋、約0.8㎞の区間です。

 「えちぜん鉄道」のこの区間は、もともと「北陸本線」と「北陸新幹線」に並行しています。「北陸新幹線」建設と並行して「えちぜん鉄道」を高架化する際に、仮線を造る必要がありました。そこで先にできた「北陸新幹線」の高架橋を間借りすることでこの問題を解決。平成27年(2015年)9月23日~高架化工事が終わる平成30年(2018年)秋の、約3年間限定の間借りとなりました。

 現在でも「瀬戸大橋」などをはじめとして新幹線を間借りする例はいくつかありますが、路線が駅ごと堂々と新幹線構造物を間借りする例は、今から53年前の「阪急京都本線」の「東海道新幹線」間借り以来です。間借り区間の途中に駅があるため、新幹線の高架橋に直接足を踏み込める大変貴重な名所です。

まずは、地図(グーグルマップ)や空中写真(Google earth)からその全貌を見てみましょう。
googlemap.jpg
 間借り区間は、「えちぜん鉄道」が分岐する「福井口」~「福井」の区間にあり、「福井駅」と「新福井駅」のホームは新幹線の高架橋にすべて乗っかっています。

配線図
 間借り区間のおおよその路線関係です。本来青い線に沿う「えちぜん鉄道」が、「北陸新幹線」の赤ルートに乗り入れているというわけです。

間借り区間全体
間借り区間全体
 一番上が「北陸本線」、真ん中が「北陸新幹線」の高架橋、一番下の線路は「えちぜん鉄道」の線路です。写真左の「福井駅」ホームから右端まで「北陸新幹線」の高架橋が完成しています。「えちぜん鉄道」の線路は、この完成した高架橋全てを間借りしています。

「福井駅」
福井駅
 「福井駅」部です。一番上が「北陸本線」、真ん中が「北陸新幹線」の高架橋で現在「えちぜん鉄道」が間借りしています。一番下の線路は本来の「えちぜん鉄道」の線路です。

福井駅 拡大

1面2線2
 「福井駅」の部分を拡大してみました。「北陸新幹線」の高架橋に線路がはっきりと映っています。この線路は新幹線のためでなく、「えちぜん鉄道」のために敷かれています。「北陸新幹線」の高架橋には、新幹線用のプラットホームが一部出来ていますが、写真をよく見るとそのごくわずかな区間にプラットホームの屋根が見えます。この屋根は「えちぜん鉄道」の間借りのために造られました。
 本来の「えちぜん鉄道」の位置にはまだ線路がはっきり見えています。まだこの写真が撮影されたときは間借りの準備中で、実際の列車は本来の線路を通っている状況です。

「新福井駅」
新福井駅
 「新福井駅」は、本来なら新幹線の駅なんぞ絶対にできない場所にあります。なので新幹線の高架橋にはホームや駅舎を置くスペースはありません。なので、プラットホームを極力細くして無理やり新幹線の高架橋内に収め、駅舎を外側に張り付かせています。しかも、隣のプラットホームへ移るのに踏切を通るため、線路を横断することになります。つまり、最も間借り感を近くで感じられる駅です。新幹線上のホームが本来のホームとぴったり並んでいます。

接続線
間借り教会
 「北陸新幹線」の高架橋が完成しているのは0.8kmの区間のみで、途中で途切れています。ここで「えちぜん鉄道」の間借りは終え、途切れた高架橋から地上へ34‰の急勾配で下っていきます。

「福井口駅」
間借り境界2
 「えちぜん鉄道」のジャンクション駅である「福井口」です。ここでも新しい仮ホームが造られています。様々な配線やスペースの関係上、少し離れたところにあります。まだ間借りの準備中で、新しい線路は途切れ途切れになっています。「北陸新幹線」の高架橋は、「えちぜん鉄道」とほぼ並行して造られていきます。

次回から現地の様子を挙げていきます。
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