「鼻ぐり井手」(全自動除灰システム)

 「日本」全国に無数にある用水路の中で、「熊本」だけにしかない超貴重な形式の水路が「鼻ぐり井手」です。自分は、「ブラタモリ」で知りました。

 「鼻ぐり井手」は、「加藤清正」の時代の400年前に造られ、言い換えれば「全自動除灰システムつき用水路」で、水路の水に含まれる土砂(「阿蘇山」の火山灰)が水底にたまらないようにする形をしています。

20170226_145727.jpg
現地の説明書にはこう書いてあります。要約すると

「鼻ぐり井手」
場所:「熊本県菊陽町」(「阿蘇熊本空港」から数㎞北側)

建造時期:1608年

水路の概要:「阿蘇山」山麓~「熊本平野」の水田へ水を供給する全長12kmの水路

特徴:うちこの区間400mは岩山で、深さ20mもの溝を掘りぬいて水路が造られた。
→普通の溝ではなく、2~5m間隔で厚さ1m、高さ4mの仕切り壁を残し、そこ下部に2mほどの半円穴掘って水路にした

この形のいいところ:
①この壁と穴の形で流れる水に渦を発生させることで、水に含まれる「阿蘇山」の火山灰が巻き上げられ、底jに堆積せずに流れ去る
=深さ20mの谷から定期的に土砂を取らなくてもよくなる
②掘削量を減らせる



水路の様子(渇水期)
20170226_145749.jpg

20170226_145753.jpg

20170226_150228.jpg
 見てきた時期は2月ですが、この時期は渇水期で水がほとんど流れていないため、水路の底までがしっかり見渡せます。もとは川でも谷でもない、岩山だったのですが、水路のために、これだけの深さの岩盤を400年前に掘りぬきました。

 造られて400年たちますが、現在も25か所が残り、現役バリバリで全自動除灰作業を行っています。

20170226_145839.jpg

20170226_150122.jpg
 少し拡大。現在も、定期的に水路の除灰を人の手でする必要は全くありません。

 ちなみに、現在は28基が残っていますが、建造当時は80基ありました。江戸時代に52基が破壊されましたが、それはこの水路の機能を知らない(引継ぎができていない)役人が(恐らく)「仕切りを取ってもっと水を流そうぜ」とでも考えていたようです。それでも現在に至るまで十分に除灰機能は健全です。
スポンサーサイト

この記事へのコメント

トラックバック

URL :

プロフィール

太郎の部屋

Author:太郎の部屋
太郎の部屋にようこそ!

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
部屋に来た人
地域別訪問者数

ジオターゲティング
月別アーカイブ
カテゴリー
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
バロメーター
ブログ内検索
リンク
RSSフィード
ブロとも申請フォーム