かつて日本で一番危険だった駅

 かつて阪神本線の「春日野道駅」は、プラットホームの幅が2.6mしかありませんでした。もちろん日本の鉄道駅で最も幅の狭いプラットホームであり、以前特ホウ王国でも報道されました。

春日野道
 茶色円で囲ってある駅が「春日野道」です。山陽新幹線の「新神戸」にも近く、主要駅である「三宮」のすぐ隣に位置します。

 
 こちらの動画に、かつての「春日野道」のプラットホームの様子が映されていました(http://www.nicovideo.jp/watch/sm4411258)。ホームの幅が2.6mと、本線の車両の幅(2.8m)より狭い上に、中央部には柱が立ちっています。おまけに、ここを通過する列車も設定されています。階段の幅とホームの幅がほぼ同じでもあります。上下線の列車がこの駅を同時に通過しないようにダイヤを設定しているらしい(噂)のだが、この動画内ではしっかり同時通過を果たしています。

 阪神本線は、昭和8年(1933年)にこの区間が地下化されました。その際、地上駅として存在した「春日野道」を廃止することが検討されました。しかし、廃止に利用者が猛反発をし、地下化しても駅を存続させることになりました。ところが、駅を造らないという設計ですでにトンネルが完成していました。そこで、トンネルを拡幅せずに上下線の間に無理やりプラットホームを設置し、昭和9年(1934年)5月1日に「春日野道」地下駅が誕生したのです。駅を造らない(プラットホームを設置しない)はずの場所にこのようなことをしたため、日本一幅の狭いプラットホームができあがったのです。前述のとおり当駅の通過列車も設定され、かつてはこの駅を列車が時速75km/hくらいで通過していたらしい?ですが、その後通過速度が45km/hに減速され、通過直前に警笛が鳴るようになりました。

 その後、危険性や通過速度の低下によるダイヤ上の不便さ、その他色々な理由ときっかけで、上下線の両側に新しいプラットホームが設置され平成16年(2004年)9月25日に完成、日本一狭いプラットホームはその役目を終えました。70年もの間この狭いプラットホームで営業を行ってきましたが、危機意識が吉に働いたのか?事故は一度も起こりませんでした。

危ない駅
 現在ではプラットホームが上下線の両側に位置しています。

s-PA060567.jpg
 かつてのプラットホームは、現在でも見ることができます(平成20年10月6日撮影)。
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