成田空港と鉄道 その6 成田新幹線のあとを受け継ぐスカイライナー

 現在、成田空港に乗り入れる京成線の列車の代表的存在は、「スカイライナー」です。この列車は、「京成上野」~「成田空港」(69.3km)の間を61~69分(「日暮里」~「空港第2ビル」(66.2km)の間を最速で51分)で結びます。「スカイライナー」の最高速度は110km/hで、最高130km/h運転を行い「東京」~「成田空港」(79.2km/h)を最速53分で結ぶJRの「成田エクスプレス」よりは、遅いです。

 京成グループをはじめとする団体では、来年の4月に現在「京成高砂」~「印旛日本医大」まで通じている北総鉄道北総線を成田空港まで延長させ、その新線区間に新型の「スカイライナー」を最高速度160km/hで走らせる計画が進行中です。ルートの変更により「京成上野」~「成田空港」の距離は64.1km/hに短縮されます。この実現により、全体の所要時間は15分短縮され、「スカイライナー」の走る区間のうちの「日暮里」~「空港第2ビル」の間は最速36分で結ばれます。

※ニュースや専用サイトでは、『「日暮里」~「空港第2ビル」を36分で結ぶ』、すなわち都心と空港が40分以内で結ばれると宣伝されていますが、この区間はスカイライナーの始点と終点ではありません。実際は「京成上野」~「成田空港」の区間を走り、全区間における所要時間は45~46分くらいです。所要時間が15分も短縮されることには変わりないのですが、『40分を切る』ということを前面に押し出したがっている印象をうけます。

スカイライナー
 桃色は、現在の「スカイライナー」の走るルートです。最高速度は110km/hです。それより上側の赤色の線は、京成グループの一つである北総鉄道北総線のルートです。結構まっすぐしている路線です。現在は印旛沼付近が終点ですが、10.8kmの新線を東側に建設し、成田空港まで直結させる工事を行っている最中です。この北総線の東半分と来年新たに開通する区間は、成田新幹線の建設ルートとほぼ並行し、線形もかなりゆるやかです。もともと北総線は、成田新幹線と並行する並行在来線的な存在になる予定でした。今ではスカイライナーが成田新幹線の後を引き継いでいる状態になっています。

スカイライナー2
 来年の4月にはこうなります。赤色の線が「スカイライナー」の新しいルート、桃色の線が以前のルート(新しいルートが開通しても、すべて廃止になるわけではないよう)です。北総線の今までできた区間は110~130km/h運転、新線区間と成田空港付近は160km/h運転を行います。特急「はくたか」と同じ速さです。

成田空港付近の配線(芝山鉄道開通)
 何度もお見せしていますが、ここでも重要なので載せます。これが今までの成田空港および周辺の路線の配線図です。成田新幹線の路盤はほとんどが単線として扱われています。つい最近、JR成田線のすれ違い用の信号所が「スカイライナー」専用線路の新設のために移動しました。そこだけは上図と実際の配線が違いますので、あしからず。

成田空港付近の配線(北総開発線開通後、平成22年)
 こちらが来年の4月の配線図です。成田新幹線の路盤のほとんどの区間に、JR成田線と「スカイライナー」をはじめとする京成の列車の走る線路の両者が乗り入れています。路盤の制約から両路線とも成田空港付近では単線であることは変わりません。その変わりに両者とも途中にすれ違い用の信号所がつくられます。また、京成の線路の方は「空港第2ビル」と「成田空港」において、線路が増設されます。
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