「ひかり号」と「のぞみ号」の定義について

 東海道・山陽新幹線には「こだま」と「ひかり」と「のぞみ」が走っていますが、「ひかり」と「のぞみ」の定義は時を追って変化していきました。その定義の変化について今回は紹介します。話を簡単にするために、東海道新幹線に絞って話しますが、ご了承ください。ちなみに「こだま」は、今も昔もずっと各駅停車として定義されています。

 「のぞみ」が登場したのは、平成4年(1992年)です。それより前は各駅停車の「こだま」と、停車駅が限定される「ひかり」のみが走っていました。最高速度はどちらも220km/hと同じです(駅に停まる数のみが違っていた)。

 そして平成4年(1992年)に「のぞみ」が登場しました。「のぞみ」には新型車両(300系)を使用したため、最高速度は270km/hと大幅にスピードアップです。このときの「ひかり」と「のぞみ」を分ける主な要素は、最高速度でした。停車駅の数は一部の「ひかり」とは異なりましたが、全体的に見れば、「ひかり」も「のぞみ」も停車駅の数はあまり変わらないと言えました。

 その後「のぞみ」のみに運用していた新型車両(300系)が増産され、「ひかり」や「こだま」の運転にも使用されていきました。つまり、「ひかり」も「こだま」も最高速度が「のぞみ」と同じになる便が増えていったということです。また、「ひかり」も「静岡」や「米原」などの中規模な駅に停車する便が増えてきました。停車駅が増え、さらに「のぞみ」の通過待ちをする分、全体の所要時間が延びます。それを防ぐために、「ひかり」の最高速度を「のぞみ」と同じくらいに上げる意義と必要性があったのです。

 平成15年(2003年)に品川駅が開業した際、東海道新幹線を走る全ての車両が最高速度270km/hのものに統一(300系、500系、700系)され、最高速度による差が無くなりました。そこで、「品川」、「新横浜」、「名古屋」、「京都」のどれかに停車する列車を「のぞみ」(現在では全てに停車)、それらに加えて「静岡」、「浜松」、「米原」などの中規模都市の駅に停車する列車を「ひかり」としました(停まる駅の組み合わせは便により異なる)。現在では「ひかり」と「のぞみ」を分ける要素は停車駅の数になっています。

 まとめれば、「最高速度による違い」→「停車駅の数による違い」に、だんだんと変化していったということです。
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この記事へのコメント

- ヒバリ - 2009年01月30日 14:53:36

のぞみが運行し始めたのが平成になってからってのが驚きだったかも。
のぞみができた当初は速度の違いってのは、はじめて知りました。

- 太郎 - 2009年01月31日 18:58:54

ヒバリさん>
 そうか!僕ら、もしくはそれより下の世代では、物心がついた時には既に「のぞみ」が運転されていたから昔からあるように感じているんだなあ。
 昭和39年(1964年)に新幹線が開通して以来、東海道新幹線内の最高速度は210~220km/h、山陽新幹線は210~230km/hで、平成に入っていきなり最高速度270km/hの「のぞみ」が運転されたから、沿線の反応はすごかったらしいよ。
 いきなりこんなに速度を上げたのは、国鉄が解体してJR化したあと、いい意味で改革に積極的になったところがあるよ。

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