新幹線の輸送力 その1 大きく造られた車両

 新幹線の車両は、在来線の車両よりもでかいです。多くて1両あたり約100の座席があり、16両編成では定員が1300人を超えます(MAXは1600人以上)。1両あたりの長さは、在来線が20mであるのに対して新幹線は25m、車体の幅は在来線が2.9mであるのに対して新幹線が3.4mで、座席が普通で5列、最大で6列並びます(在来線は4列)。何故在来線より一回り大きい車両が造られたのか?述べていきます。

線路の幅が広い 
 新幹線の線路の幅は1435mmで、特にJR在来線に使われている1067mmより広いです。線路の幅が広い分車体が安定するため、大きな車両を走らせることができます。

独立した新幹線だからこそ
 新幹線の線路は、ほかの鉄道路線と隔離されています。線路の幅が大半の路線と異なることもありますが、同じ幅を所有する路線にも一切接続しません。新幹線自体が、ほかの車両と混合し、大きさに制約のあるほかの路線からは完全に独立した鉄道路線として機能しているので、車両の大きさとそれに必要な設備の設定が好きなようにできます。その反動で、在来線を改造して新幹線車両の乗り入れをさせている山形新幹線と秋田新幹線の車両は、在来線の線路を走れるように小さめに作ってあります。

輸送力増強のため
 新幹線が造られる目的は、混みあっている在来線の輸送力を増強することでもあります。そこで、多くの人をいっぺんに運べるように大きめの車両に設定されました。

せっかく新路線を造ったので
 新幹線の建設は、新たな線路をなるべくまっすぐに山谷を貫いて行う、非常に労力の掛かるものです。また、新たな駅の建設や車両の開発などにも莫大な手間がかかります。そんな手間をかけて折角造ったのですから、多くの人を運べる大きめの車両にあえてしたのです。もちろん、上述の3つの理由も大きいのですが、このようにせっかくなので、という理由もあります。そして、こうした試みは今のダイヤや利用状況を考えてみれば大成功でありました。
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この記事へのコメント

4列のフル規格? - たくざわ - 2016年01月04日 23:43:32

東海道新幹線での5列幅の採用は大正解なのは言うまでもありませんが、それ以外の路線なら4列幅でも対応可能なんじゃないでしょうか?

例えば、北陸新幹線は在来線と同じ長さ幅にする代わりに本数と編成数を増やして対応みたいな。
その方がコストも安上がりで既存のほくほく線を改軌すれば使えるなどメリットだらけのような。

- 太郎 - 2016年01月17日 01:30:14

>たくざわさん
 確かに4列でも対応は可能でしょうが、座席配置の統一などをしたいJRの考えで5列にしているのかもしれませんね。さすがに車両の長さや幅を変えると、「東北・上越新幹線」との共用部でホームと車両に隙間ができてミニ新幹線にするのが面倒でなかなか採用されないのかもしれません。

- - 2016年11月16日 10:44:51

東北新幹線の東京〜宇都宮間、上越・北陸新幹線の大宮〜高崎間は4列シートでは対応しきれないほどの輸送密度(どちらも10万人/日を超える)がありますよ。自分は高崎駅利用者ですが、平日朝の東京行きの列車はいつも席の奪い合いです。5列シートのおかげで提供座席数が多くなってると考えると、4列シートだと乗客の積み残しが深刻になると思います

- 太郎 - 2016年11月23日 19:39:35


 「上越新幹線」は特に区間ごとの利用者数のむらが激しいので、座席数に渡っては5列にせざる負えず、区間ごとに運転する両数や運転本数で調整するしかなさそうですね。

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