成田空港と鉄道 その5 成田空港駅とは別に東成田駅ができた理由

 以前の記事で、JR成田線と京成線の列車が成田新幹線の路盤を利用していることを紹介しました。しかし、成田空港の地図や路線の配線図を見ると、京成本線から別路線が分岐しているのが見えます。しかも「成田空港駅」と「空港第2ビル駅」とは別に地下駅、「東成田駅」があります。何故ここに駅があるのでしょうか?その経緯を説明します。

東成田駅
東成田駅2
 上の2図は、成田空港の一部を示す地図です。上の図の赤色で囲った範囲を下の図に示します。「成田空港駅」と「空港第2ビル駅」の手前で京成本線はJR成田線に合流します。しかし、それよりも手前で「東成田駅」方面にも路線がのび、その路線は「東成田駅」を経て芝山千代田方面へ進みます。

「東成田駅」は「空港第2ビル駅」や「成田空港駅」ができる13年も前に開業しました。当時は京成本線の終着駅で、駅名も「成田空港駅」でした。成田空港を開港にこぎつけることができても、成田新幹線の建設は凍結され、空港内に造られた成田新幹線の路盤やトンネルは放置されました。当初は京成本線の線路を成田新幹線の路盤に乗り入れさせ、「成田空港駅」まで伸ばす予定もありましたが、国鉄の認可がおりませんでした。そのため新たに空港敷地内にトンネルを掘り、現在の「東成田駅」を成田空港の玄関地として昭和53年(1978年)に開業させたのです。

成田空港付近の配線(東成田駅開業)
 こちらが「東成田駅」(当時は「成田空港駅」)開業時の配線図です。成田新幹線用に造られたトンネルや路盤は使用されず、新たに建設したトンネルと地下駅として開業しました。駅は2面4線の立派なターミナル駅で、当時は特急列車も停まりました。駅からターミナルビルへは、専用バスをか徒歩用の地下通路が利用されました。

成田空港付近の配線(成田高速鉄道開通)
 平成3年(1991年)に、JR成田線と京成本線が、成田新幹線のトンネルと路盤を利用し、現在の「空港第2ビル駅」と「成田空港」へ乗り入れました。上図は、その当時の配線図です。京成本線の車両は、ほとんどが現在の「成田空港駅」へ乗り入れるようになりました(赤色の路線です)。一方でいままで活躍していた「成田空港駅」は支線の駅と化し、路線名も京成東成田線となりました(紫色の路線です)。駅名も「東成田駅」に代わり、片方のプラットホームと2本の線路は閉鎖されました。現在ではこの線路は「芝山千代田駅」まで延び、その利用者と空港関係者に利用されています。
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