50年ほど前に考案された新幹線のブレーキ

 少し前に空気抵抗を利用した空力ブレーキを搭載する、東北新幹線の試験車両(FASTECH360、別名ネコ耳新幹線)が話題になりました。しかし、空気抵抗などを利用した非常ブレーキは、東海道新幹線が開通する前(50年くらい前?)から既に考案されていました。当時の新幹線車両の開発には旧日本軍の戦闘機の設計者も多く携わっていました。そのため戦闘機開発の経験を生かした奇抜な非常ブレーキが考案されました。
以下に例を挙げます(※小学生のころ、「たけしの万物創世記」で報道されていた内容を脳内コピペしました)。

エリマキトカゲ方式
 エリマキトカゲが皮膚を広げるように、車両の扉(もしくは専用の板)を蝶つがい式に横へ開いて空気抵抗を大きくして停車する。要するに、FASTECH360の方式と似ている方式です。

パラシュート方式
 新幹線の最後尾にあるだんご鼻(0系とかにあるあの丸いの)を傘のように射出し、空気抵抗を大きくして停車する。スペースシャトルが着陸するみたいな感じですね。

水抵抗方式
 予め線路の間を水で満たし、新幹線車両の床下から板を下に射出してそれを水に浸し、水の抵抗を利用して停車する。実際にやったら、スプラッシュマウンテンの滑走みたいになるかも。

 とまあ、様々な非常ブレーキの案が出されました。これは、新幹線車両の開発の初期段階で法律通りに非常時で何とか600m以内に停車できるように試行錯誤した結果、生み出されたものです。その後600m以内に停車できなくてもいい方法が考案されたため、通常のブレーキ方式が採用されました。

 これらの案が採用されなかった理由がもう一つあります。空気抵抗を利用した非常ブレーキは、空気抵抗が列車の速度が速いほど大きくなるため、運転速度が速いほど効果が上がります。実際、リニアモーターカーのように400~500km/hの状態から非常停止するのには効果は抜群ですが、当時の新幹線の最高速度である200km/hほどでは効果はイマイチでした。そのため、空気抵抗を利用したブレーキは長年表舞台に上がりませんでした。それが近年、FASTECH360の試験運転にて表舞台に上がったのです。
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