剣岳点の記

誰かが行かねば道はできない

 この間、映画「剣岳点の記」を見てきました。富山に住んでいてなおかつ立山に登ったことのある人にはなじみの、剣岳を舞台にした三角点設置の様子を映画化したものです。今から100年ほど前に実際に陸軍測量隊が行ったことで、映画では立山およびその周辺が色々と映されていました。

 「称名の滝」、「室堂平」、「玉殿岩屋」、「浄土山」、富士山を見られる「一ノ越」、立山山頂の「雄山神社」、「別山」、「剣御前」、「剣沢雪渓」、「剣岳」などなど、富山に住んでいる人、特に立山に登ったことのある人にとってはおなじみの名所、風景が次から次へと出てきました。かなり面白かったです。

 実際に役者たちは称名川(称名の滝の手前)を腰まで水につけて渡ったり、遠くからみても恐ろしく急だとわかる剣沢雪渓を歩いたりと、現地の自然を極限までリアルに味わうことをポリシーとしている映画監督のこだわりが凄かったです。

 今はバスで室堂平まで行けますが、昔は麓からずっと歩いていたんですよな。しかもめちゃくちゃ重たい荷物を背負って何度も登ったり降りたり…。現代では登って降りるだけで大きな冒険に感じてしまうかもしれませんが、劇中ではそれが日課のように色々な場所を毎日のように何度も巡っていました。ていうか、富山駅から立山の麓(大山町)も徒歩で移動ですからな。昔の人の体力は本当にすごいです。

 また、立山の自然の厳しさもすさまじいものでした(僕が室堂で遭遇した暴風雨はとても穏やかと言えました)。実際にそこにいる人たちの目線を完全に再現にするために、空撮やCG処理はしていないそうです。あれはどこまで本物の嵐でロケをしていたのか?あと、BGMがクラシックでした。

 未知の険しい山と過酷な自然にもめげずに「剣岳」山頂に三角点を設置しようと頑張る陸軍測量隊と地元の村人、彼らを支える家族や旅館の従業員たち、ライバル関係にあったけどお互いを認め合えた日本山岳会の人々、立山を信仰し立山を知り尽くしている行者、自らのメンツのために現場の苦労をわかろうとしない陸軍上層部(←踊る大捜査線の本庁みたいでした)などなどの、さまざまな立場の人間の生き様、苦悩を味わうことができました。歴史上では無名ともいえる人々の努力と情熱が、この国を支えていったのですね。

 
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