試験走行の裏話

 昭和39年(1964年)に日本で初めての超高速鉄道である東海道新幹線が開通する2年前から、新幹線車両の試験走行が実施されました。場所は現在の神奈川県(「新横浜」~「小田原」の区間のうち約30kmにおいて)で、様々な走行試験が繰り返されました。その中の速度向上試験で、昭和38年(1963年)3月30日に、当時では世界最高の256km/h運転を実現しました。この試験は、実は危険を承知であえて行ったものなのです。

 この日は250km/h運転を行う目的で走行が行われました。今までの試験走行で線路は歪みがひどくなり、これが最後の試験走行になったのです。当時の主任はせっかく最後の試験走行だから出せるところまで速度を出そうと考えました。走行中、250km/hに達した時点で運転手はブレーキをかけようとしましたが、主任はそれを止めてノッチを全開にさせました。こうして256km/hへ達したのです。試験終了後、線路を調べた技術者たちは「もう1回走らせたら間違いなく脱線する」と口をそろえました。脱線の危険があった中行った試験走行で、主任のノリと勢いによりさらに行けるところまで出しきったというおまけが付いていたのですが、この事実が明るみにでたのはずっと後のことらしいです。
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