最大8°傾いている新幹線の路盤

 鉄道も道路や競輪場と同じように、曲線区間ではカーブの内側に路盤が傾斜しています。これは、車体が遠心力で脱線するのを防ぐ、さらには乗り心地を良くするためです。鉄道では、カーブの区間でその内側と外側のレールに落差が生じ、その落差の値を「カント」とよびます(mm単位)。カーブでのの通過速度を上げるためには、より強い遠心力に対応するために、「カント」を上げる必要があります。しかし、上げすぎても路盤が傾きすぎ、カーブ上で車体が停まった場合に車体が転覆する危険も出ます。そのため、新幹線では「カント」の限度が200mmと定められています。新幹線の線路の幅は1435mmのため、路盤の角度θを計算すると、tanθ=200/1435=0.1394、θ=約8°となります。これは、半径2500mのカーブ(主に東海道新幹線)で約260km/h、4000mのカーブで約330km/hは、乗り心地の基準内に収まるレベルです。我々は、新幹線を利用しているときに最大8°傾いているのです。

 ちなみに線路の幅が新幹線より狭い(幅1067mm)のJR在来線は、141.2mmが限界値で、角度は約7.5°です。

 今後、東北新幹線には新型車両のE5系が登場します。この車両は営業最高速度320km/hの性能を誇り、カーブ区間では遠心力を緩和するために車体自体が1.5°傾きます。路盤の角度と合わせて、客室が最大で8°+1.5°=9.5°傾くことになります。
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