静岡県と富山県のそれぞれの落差を検証してみた

 日本の中で、静岡県と富山県のみに共通するものがあります。それは、海抜3000m以上の山と水深1000m以上の湾の両方を所有している点です。この条件により、両県は最高地点(山)と最低地点(海底)の落差が日本で最も大きい都道府県に属します。ここで、両県のそれぞれの落差を考えてみます。

静岡県の落差
 上図が、両県の最高地点と最低地点です。最低地点は各県の海岸線と、海岸線が湾において最も沖合に位置する2点を結んだ直線(黒色線)で囲まれる海域で、最も水深が大きいところと定義しています。計算すると、静岡県の落差が6276m、富山県の落差が4075mです。

 更に、2地点の間の距離は静岡県が84.1km、富山県が57.2kmです。計算すると、2地点間の平均勾配は静岡県が74.6‰、富山県が71.3‰と、ほぼ同じです。これは、碓氷峠越えをした信越線の横川~軽井沢間の勾配(66.7‰)より急です。

 しかし、視野を広げると両県の落差をはるかに上回る都道府県があります。それは東京都です。東京都は、日本最東端に相当する南鳥島を所有しています。本州における東京都の輪郭線と南鳥島を結ぶ直線上には深さが6000~8000m以上の日本海溝、もしくは伊豆・小笠原海溝があります。東京都の最高地点は海抜が2017mの雲取山であり、今までの定義から考えると、東京都の最高地点と最低地点の落差は少なくとも8000m以上あることになります。東京都は広域な海で大規模な地形を賄っていると言えます。一方で、静岡県と富山県は狭い地域にこれだけの高い山と深い海が集約している県であります。世界でも海岸線から30kmほどの所に3000m以上の山がそびえている場所は非常に珍しいです。また、沿岸からこれほど水深が増す湾も非常に珍しいです。
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この記事へのコメント

- ヒバリ - 2010年06月18日 05:21:22

山ばっかり目がいくけど、富山湾って意外と深かったんだなぁ。

- 太郎 - 2010年06月20日 18:50:50

>ヒバリさん
 小さい湾の割に海底面が凄い急傾斜なんだよなあ。この地形を持っている富山県や富山大学は、「標高差4000mの県」とアピールしているよ。

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