「JR新幹線」が考えられたことがある

 国鉄を民営化する(JRに分割する)際、それを何社に分けて各管轄をどのようにするか?ということが議論されました。まあ、なんやかんやで区分分けは進みましたが、その際新幹線をどう分けるかが問題になりました。その際在来線と新幹線の受け持ち役をそれぞれきっちり分けて、新幹線だけの鉄道会社、すなわち「JR新幹線」の案もでました。これは、分割された各JRの新幹線の受け持ちを在来線の区分けと同じにするとややこしいからです。

 たとえば、「東海道・山陽新幹線」と並行する「東海道本線・山陽本線」は「東京」~「熱海」が「JR東日本」、「熱海」~「米原」が「JR東海」、「米原」~「新大阪」~「下関」が「JR西日本」、「下関」~「博多」~が「JR九州」の管轄になっています。各JR同士の境界駅は大体が主要駅で特急列車もよく停まり、乗務員交代などの手続きが取られます。しかし、これらの境界駅に全ての新幹線が停まるわけではありません(たとえば「熱海」とか)。また、境界駅に新幹線が立ち寄らない場合もあります(たとえば「神戸」や「下関」とか)。こういった理由もあり、新幹線を完全独立させる「JR新幹線」が考えられたのです。

 しかし、欠点もあります。新幹線が開通したら利用者が並行する在来線から新幹線へ移ります。つまり「JR新幹線」に利益が出る代わりに他のJRが過疎化して経営を脅かします。「JR東海」の収入が85%を占めている点、沿線人口の少ない地域が新幹線開通の代償として並行在来線をJRから切り離されて廃止、もしくは第三セクター化されて運賃が値上がりしている例を挙げれば明らかです。
 そんなこんなで在来線と同じく新幹線も各JR毎に管轄を分割することにしました。ただし、在来線と同じように分割しては上で述べたとおり何かと経営や運行がやりづらいため、別の区分を行いました。


「東海道新幹線」は全て「JR東海」が受け持つ(「JR東日本」管轄の「東京」~「熱海」や「JR西日本」管轄の「米原」~「新大阪」~「神戸」付近(「新神戸」)も)。

「山陽新幹線」は全て「JR西日本」が受け持つ(「JR九州」管轄の「下関」付近(「新下関」)~「小倉」~「博多」~も)。

「北海道新幹線」は全て「JR北海道」が受け持つ(「JR東日本」管轄の「新青森」~「奥津軽」~も)
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この記事へのコメント

- ヒバリ - 2010年11月27日 00:34:38

新幹線で分けると、新幹線に乗客が流れて在来線がかそるか。
最初はなんで分けないんだろうと思っていたが、こういう理由があったんだね。

- 太郎 - 2010年11月30日 23:17:01

>ヒバリさん
 鉄道同士で極度な引っ張り合わないようにしたのですね。

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