卒論や修論でありがちなことをまとめてみた

 以前も同じような記事を投稿していましたが、あれから思いつくたびにちょくちょくメモっていったらさらに数が増えたので、一気に載せます。ただし、野外調査の項目は、完全に野外で調査研究(特に地質の分野)をする人対象です。まあ、それでもほかの実験などに置き換えることもできるかもしれません。


 自分や周りの感性や生活の様子?などからちょくちょく思いついてその都度書き込んでいったものをまとめたが、当てはまらない奴はここへ来い、そして俺に説明しろ。いや、されても自分が惨めになりそうだ。


始まり
・計画性のない人間の末路が露呈する。

・卒論を始める際、3年間学んできたことをかなり忘れている。今まで学んできたことの重要性を思い知る時でもある。

・目的から手法、調査(実験)の仕方がさっぱりわからん。対して先生たちは「3年も教えたからこれくらいわかるだろう」的な感性である。そのギャップが悲しい。

・他人の論文ってわけがわからない。内容をわかりだすのは卒論や修論をまとめているころである。



野外調査
(ここで頻繁にでる「露頭」という単語は地層が露出している崖などを指します。理科の教科書の写真にでてくるサンドイッチみたいな崖とでも考えてください。)

出発
・準備はゆっくりじっくりやるべきなのだが、直前まで研究や作業をやるので結局いつもギリギリになる。

・出発の前日になると出発日を1~2日ほど先延ばしにして、その間に遊びたくなる。

・3年時の予行練習(専攻セミナー)をもっと有効活用していれば…と思う。

調査活動
・はじめて現地へ行く時は、そこにある岩石の特徴がさっぱりわからない。砂岩を火山岩だと思いかけたことがある。

・調査は自分の予定通りに進まない。ほとんど全てで予定よりも時間がかかる。計画通り、もしくは計画より早く調査が進んだら奇跡である。

・計画段階で肉体的・精神的疲労を踏まえたペース配分を考えないので、自然に日程が遅れていく。

・理想は日の出とともに調査を初めておやつの時間に引き上げることだが、そんなの1週間に1回できればいいほうである。

・日ごろの生活と比べて喜怒哀楽が激しくなる。

・野外調査で一番楽なのは露頭を見ずにただ歩き続けることである。特に露頭のほとんどない尾根をスイスイ歩いているときが一番気持ちいい。

・沢から尾根上にかけて歩く場合、その目的が露頭を見つけて観察することからいつの間にやら沢を登りきることへすり替わる。

・急斜面を登っているときに露頭がホイホイでてくると腹が立つ。

・日がたつにつれて野帳の記載内容が雑になってくる。

・現地の方々に顔を知られるようになる。

・先生が現地に来てうれしい場合と困る場合がある。

・何故か、ニキビができなくなる。

・雨具を着ると雨が止み、雨具を脱ぐと雨が降る。

・晴れるのは素晴らしいことだが、川の水位が下がって川沿いの岩が多く露出し、調査の手間が増えることもある。

・蛭に噛まれると蚊に刺されるより萎える。

・道を作った人を尊敬するようになる。

・調査がうまくいかないと、今後の人生に不安を感じるようになる。

・いつも見ている地層と全く違う岩石、もしくは地層境界が見つかり、なおかつ自分でもきちんと観察できると、ものすごく元気になる。

・必要があろうが無かろうが多くの岩石試料を持ち帰らないと気がすまない。後になって「何故こんなに持ち帰ったんだ…」と思う。

・歩く道の選択や露頭観察における判断は大事だけど、それ以上に思いきる決断が大事。

・1日のうちのある時間帯(自分の場合14~15時)は肉体と精神に疲労がたまる。2~3日に1回はそれが原因で30分~1時間ほど昼寝をするか、不貞腐れる(歩くのを嫌がる小学生といえよう)。

・同じ経路でも、気分によって1日に5km進めることもあれば1kmも進めないこともある。

・1人で調査するのは色々大変だけどポジティブに考えれば気楽である。ある程度はマイペースで思うがままにできるので。

・流石にねつ造はしないが、先生レベルから見て手抜きをしちゃうことはある。

・調査を終えて宿に戻るときのテンションが異常に高い。

・宿に戻ってからのまとめ作業が一番だるい、眠い、ムカつく。

・調査をした後、割り切りをよくすればもっと早く進めたんじゃないか?と思うことが多い。

露頭観察
・露頭とは見つけたいときに容易に見つからず、これ以上見つけたくないときに沢山見つかるもの。

・重要な露頭ほど、土や植生や風化で汚れている。

・露頭を見る「うわ~すげ~、でもわかんね~」

・地層境界は大体が埋まっている。露頭面上にある境界も同じである。でもその多くが埋まっているおかげで調査の手間が省ける!

・マムシやスズメバチがでるともはや観察どころではない。万が一観察しなかった理由を聞かれたとしても、理由をはっきり言った方がいい。

・じっくり観察すればろくに進行せず、スイスイ進行すればろくに観察が出来ない。即ち、僕らは完璧な観察を諦めて開き直るほうがよろしい。

・1つの露頭の観察にのめりこむと何日あっても足りない。時間をかけすぎる割には観察が進まない。

・先生が現地に来た時は、いつもより圧倒的に露頭観察を精密にじっくりやる(たとえ時間をかける必要のない露頭でも関係なしに)。

・重要ではない露頭だと思って普通に受け流したものが、実は重要な露頭だったのだ。

・とくに特徴のない露頭(岩石が1種類しかなくて特徴もない)は、ハンマーで石をたたき割ってそれを見て岩石名と位置を地図に書き込んで3分ほどで観察終了楽勝♪

休養日
・調査を始めて1週間がたつとだれる。

・最初の1週間は比較的真面目に頑張るが、一度休暇をとると一気に堕ちていく。

・休む日の前日の夜は無性にウキウキするが、休日の夕方には次の日の作業を考えざる負えなくなる…サザエさん効果だ…。

・休養日にどこかへ遊びに行きたいが、溜まったまとめ作業や試料の整理で半日はつぶれる。

帰る
・調査終了の2~3日前になると家へ帰るのが無性に楽しみになる。しかし学校へ帰る楽しみは無い。

・戻る日を正直に言うと(特に木曜日の夜の場合)次の日に報告に来るように言われる可能性があるので、数日(特に週末)は実家に行ってそれから戻ると言っておく。

・報告し辛い疾しいことがいくつかある。とはいっても重要で深刻なものでもないので、聞かれない限りは黙秘しとこう。

・全日程のうち、一番楽しいのは恐らく乗り物で移動している時、特に帰る時である。

・家へ帰った直後に現実に引き戻されて次の日に結果報告をすることを考えて憂鬱になるが、その日の夜はニコニコ動画鑑賞などで現実逃避する。 またその次の日は飲み会とかで同じく(以下略)。

・野外調査から帰ると気が抜ける。そして遊びに行く。

・調査時は規則正しすぎる生活をしていたが、学校に戻るとそれが「ヤンガードライアス事件」のごとく一気に崩壊する。



原稿執筆
・何を書いているんだか自分でもわからなくなる。

・頭では何を書くべきか大よそ分かるのに、いざ書くとなるとなかなか文章にできない。

・執筆中にパソコンが重くなるとすんごいイライラする。

・見直しをしたら突っ込みどころがどんどん出てくるので萎える。

・原稿の文字数やページ数、引用文献の数を増やすだけで、その数相応の研究をした気になる。

・原稿を先生に見せに行くのが非常に億劫になる。

・原稿を先生に見せに行くタイミングをよく誤る。

・原稿を先生に見せに行く途中でその中身を見直してはイケナイ。

・原稿を、胸を張って見せにいける状態にはならない、てなわけで出来てないまま見せにいくしかねぇ…。

・考察やまとめの執筆速度は、提出直前が一番速い。

・先生が気にしていない、もしくは許容範囲内のことであっても、指摘されるのでは?と疑心暗鬼になってその修正や構築にかなりの時間を費やす
→ 報告後に「これに時間をかけなくてもよかったのに…」

・「○日の△時までに見せに来れる?」→「無理です」とは言い辛いので、「はい」と答える→間に合わなかったので、終わらないまま見せに行く→「何で全部終わってないのに見せに来たの?」と言われる→萎える



作業の進み具合
・予定時間内に作業を満足に終えた試しがほとんどない、予定(妄想)した時間の2倍はかかると見積もったほうがいい。

・分からない箇所は、ギリギリまで悩んで結局最後の短時間でこじつける。

・実験などのための下準備(この場合、薄片や粉末作りなど)や図表作りのような単純作業は、まだ積極的にやれる。

・1つの作業が時間通りに終わらず、ほかの作業もそのしわ寄せで連鎖的に遅れて、最終的には全て中途半端になる。

・1つの作業にこだわり過ぎるあまり、他の作業を疎かにしてしまう。

・テキパキ集中しているときと、だらけているときのギャップが大きい。

・進行速度がいくら遅くても、息抜きをする時間は変わらない。

・先生「これは○○だということをちゃんと理解して、考えてやっているんだよね?」→「はい、ちゃんとやっています(やべえ…何も考えてなかった…)」

・時間をx軸、進み具合をy軸とする。実際にはy=xでもその時の気分はy=x2である。大半の場合は実際の進行がy=x2でもあるが。



ゼミについて
・時がたつにすれ、発表の準備を極力短くしようとする(良く言えば効率改善、悪く言えば手抜き)。

・発表を重ねるごとに、過去に使ったスライドや文章をコピペするようになる。

・前の発表のスライドや文章をコピペしたが、当時間違っていた部分を改善し忘れて発表した。

・同じ発表内容やスライドでも、発表者の話し方で聞く気と理解のしやすさのパラメーターがかなり変わる。

・教員同士での考え方に違いがみられ、ときたま衝突することがある。そのため、どちらの案を取り入れて発表しても物言いがつく、ああもう面倒くさい。

・各先生の質問内容はそれぞれ何かしらの傾向をもつ。たとえば、
-日本語や専門用語を正す
-スライドのコントラストばかり指摘する
-ふと気になった、興味がわいたから聞いてみた、というニュアンスの質問をする
-実に論理的で正論で、内容によっては「そこは聞かないで!」と叫びたくなるような質問と指摘をする
-後で個人的に聞けばいいようなどうでもいい質問や談話をする(特に発表者の空気を和ませることもある)
など。

・質問者がいない場合に、「なら自分が」という意気込みで質問をする役の先生は大体決まっている。

・質問・ご指摘を受ける → 「調べておきます」 → 後日「…」

・ゼミで自分自身が1回でも質問をしたら、今日やるべきことをすべて終えた気になる。

・発表内容に自信があるか無いかは声色となって現れる(たとえで言うなら野党時代の鳩山と首相時代の鳩山の違いみたいなもの)。

・機嫌の悪い先生が質問をすると、ゼミの結末は予想がつく。

・和やかに終わる場合と殺気立って終わる場合がある。発表前にどちらに転びそうか予想できる事象でもある。

・発表の後の質問が長引くと聞き手達の、「早く終わってよ!」という空気が充満する。特にやっと終わると思った矢先に新たな、特にどうでもいい質問がでるとみんなの体がピクン!と反応する。

・発表内容と関係のない、どうでもいい質問はやめてくれい。

・切羽詰まっている時期に時間の長いゼミが開かれるとマジでムカつくこの野郎。

・基礎的な質問をされると逆に答えづらい。

・普段のゼミよりも卒論(修論)発表会や学会発表のほうが気楽かも。



生活について
・9時~17時の時間帯に学校にいる人を見ることはほとんどない。

・何気にみんなうまく休んで(サボって)いる。

・多少サボろうが、サボらずに月曜~日曜まで毎日朝から晩まで学校にいようが、成果は変わらない。

・十分に寝て寝起きが良い朝を迎えても、学生部屋に着くと眠くなる。

・僕らがやっているのは休暇ではなく、脱走である。

・今までと比べて、悪口を言う回数が増える。

・昼ごろに先生とすれ違うときに、「こんにちわ」ではなく「おはようございます」と言ってしまう。

・疲れていても、休日はどこかへ積極的に遊びに行くようになる。

・学生部屋の扉が開くとドキッ!!!とする。

・学生部屋にいると、例え遊んでいても傍目から見れば真面目にやっているように見える。

・学校をサボって遊びに行きたいという意欲がどんどん湧き出してくる。3年までは想像が付かなかった。

・研究をする体力と、遊びに行く体力はある意味別腹。

・ときどき「新世紀エヴァンゲリオン」の「シンジ」や「アスカ」のようになりかける。

・家に帰ったり遊びに行ったりするのは、
やることを全部終えたから≪≪越えられない壁≪≪かったるいから

・学校に泊まる目的は、
ほぼ完成した卒論もしくはゼミ用のレジュメとパワポを少しでも磨くため≪≪越えられない壁≪≪少なくとも学校にはいたという自己満足に浸るため≪≪越えられない壁≪≪次の日の提出や発表に間に合わないから

・確かにやった方がいいんだけれど、この時期になって言わないで…。

・提出期限の2週間前だとまだ危機感が少ない。恐らく1週間を切ったら…。

・提出期限の1週間前になると、自分のペースを乱されるのを露骨に嫌がるようになる。

・提出期限の3日前になると、1日の半分は学校にいたくなる(成果は変わらずとも)。

・提出期限の前日になると、焦りとあきらめが交錯して、期日に無理やり出す。
「完璧にできた、もう見直すところはない!」≪「やべえ、時間がないからとっとと出そう」

・熱い歌を聴いてテンションだけでも挙げようとする。今のところは。



全体
・今この時点の経験値で研究をやり直したくなる。

・判断以上に決断が重要かも。

・机と心は比例する。

・1年生で習った事でも忘れていることがしょっちゅうある。

・やって当たり前のことを当たり前にやることですな。

・文献を調べてから現地調査をする < 現地調査をしてから文献を調べる 本当は逆なのだが…

・軽い気持ちでも余計な一言を言えば、ためにはなるけど余計な作業を食うことになる。

・「もっと早くし(っ)ていれば…」と思うことを挙げたらキリがない。計画性、作業の開始、決断、思いつき、効率の良いやり方(調査、室内作業など)、パソコンとそのソフトの有効な使い方など。

・「あの時もっとやっていれば…」と思うのだが、その当時はそれなりに必死だったのだ(多分)。

・「今何やってるの?」、「何だろう?自分でもわからない」

・卒論で成し遂げることは、先生が「4年生のうちにここまでできるだろう(やらせたい)」と妄想していたことよりはるかに少ない。

・修論で成し遂げることは、先生が「4年生のうちにここまでできるだろう(やらせたい)」と妄想していた範囲くらいまでいけば上出来である。

・低学年のころはこう思っていた「小中高校と比べて受ける授業の数、1人の先生が担当する授業の数が少ないから大学の先生って結構暇な職業なんだなあ」。サーセン!!!!

・不正をする人の気持ちが分かりかけてしまうことも。自分が試される。

・先生の何げない気軽な一言が発端で行う作業が半端なくめんどい。

・先生の考え方と学生の考え方がいつの間にやら食い違い、もしくはペースに差が出て、それを修正するのがめんどい。

・先生の言っている内容が数カ月の間に変わることがある。

・「言われたとおりにやってよ」、「言われたらからといってすぐにハイと言わない」、どっちだ…。

・先生の機嫌が良い時と悪い時の差が激しい。悪い時には行くべきではない。余談だが、夕飯に食べたラーメンが不味くてその夜は露骨に機嫌を損ねていた例がある。

・先生の(特に思いつきからくる)方針や予定の変更はやめてほしい。「忍玉乱太郎」の忍術学園の学園長の行動がいかに面倒くさいかがわかる。まあ学生も人のことは言えないのだが。

・先生に聞けない(聞きづらい)質問がある時に先輩にそれを聞けるとすごく助かる。

・指導教員以外の先生のほうが話しかけやすい。

・先生の研究における期待、意図、目標、私的な妄想を裏切っていることが多い。

・先生たちの質問や指摘、要求が一番五月蠅いのは中間報告(10~11月)のころ。最終報告(1~2月)では相対的に静かになる。
理由:出来が良くなってきたから≪諦めたから



最後に
自分に言い聞かせるべき言葉:「未来における自分の責任は現在の自分が負うべき」
(「涼宮ハルヒの陰謀」の「長門有希」より)

自分に言い聞かせてはいけない言葉:「明日から頑張ろう」
(「天体戦士サンレッド」の「ドガ」より)

研究の出来に言い聞かせる言葉:「だが、それがいい」
(「花の慶次~雲の彼方に~」の「前田慶次」より)

卒論や修論を一言でまとめると、
「虹は離れた所で見るから美しい、だけどその中に入ってみるのも悪くはない」

スポンサーサイト

この記事へのコメント

トラックバック

URL :

プロフィール

太郎の部屋

Author:太郎の部屋
太郎の部屋にようこそ!

カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
部屋に来た人
地域別訪問者数

ジオターゲティング
月別アーカイブ
カテゴリー
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
バロメーター
ブログ内検索
リンク
RSSフィード
ブロとも申請フォーム