“ミニ新幹線”の車両は造るのが難しい

 “ミニ新幹線”として活躍する「山形新幹線」を走る「つばさ」の車両である「400系」(すでに引退)、「E3系1000番台」、「E3系2000番台」、「秋田新幹線」を走る「こまち」の車両である「E3系」ですが、通常の新幹線車両と比べて開発にとても苦労したそうです。その理由の一つが車体が小さいことです。「山形新幹線」と「秋田新幹線」は、実質在来線の区間で、線形やトンネルの幅等の制約から、図体が在来線車両と比べて大きい通常の新幹線車両を走らせることができません(走らせたら即接触事故です)。そのため、通常の新幹線車両は車体の幅が約3.4mですが、「山形新幹線」と「秋田新幹線」を走らせる車両の幅は在来線車両とほぼ同じ2.95mに押さえてあります(これらの車両が駅に停まる時、車両とホームの間にステップが出てくるのは、このためです)。

 通常の新幹線車両より小さいため、モーターなどの床下の機械を詰め込むスペースも通常より限られます。つまり、今までの高速性能を発揮する機材を小型化する必要があります。ちなみに、ヨーロッパの高速鉄道は「山形新幹線」や「秋田新幹線」の車両とほぼ同じ大きさですが、電気機関車で客車をけん引する方式が大多数を占めるため、各客車がモーターを所有する日本の電車方式でこのサイズの列車を高速運転するのは、恐らく初めての試みかもしれません。さらに、新幹線の区間と“ミニ新幹線”の区間は電圧も異なる(“ミニ新幹線”は元々在来線の線路ですからね)ので、両電圧に対応する必要があります。傍目からは気づきにくい分野ですが、こういうところでも開発のための物語があるのですね。
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この記事へのコメント

- ヒバリ - 2010年11月29日 21:47:12

線路は新幹線用に幅を変えれるけど、トンネルはそうはいかないもんなぁ。
こういう技術はすごいな。

- 太郎 - 2010年11月30日 23:34:57

>ヒバリさん
 小型化するという得意分野が活かされているよね。

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